ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

完璧主義だった僕の世界が変わった一言

こんばんは、スズキです。

年度末も近付き、お忙しい日々を過ごしている方、春休みでのんびりしている方、今日から仕事の方、元気してますか⁇
 
昔から曲がったことが大嫌いなスズキが、完璧主義だったスズキが、少しだけ間口を広げることができるようになった先輩の言葉をご紹介。
 
 
 

大道具屋さんだった

当時、僕は舞台の大道具をしていました。
昔から作ることが好きで、カナヅチとかノコギリとかを見ると、ちょっぴり興奮します。
休日はイオンに行くよりホームセンターに行くほうが楽しい。
それは今でも変わらずです。
 
大道具だったり、本職の大工さんだったり、職人気質の強い人もいれば、趣味の延長みたいな人もいました。
 
ツルツル坊主にタオル巻いてる人、チリチリのパンチパーマの人、
みんな怖くて、声がでかくて、目つき悪くて、でもいい人ばかりでした。
 
高所作業車に乗りながら、高いところの仕上げをしたり、壁に使うパネルを繋ぎ合せたりと、神経を使う事が多かったし、怪我や事故と隣り合わせの緊張感でも、やはり神経を使いました。
 
そのせいか、休憩はこまめにしっかりともらうことができて、2時間に15分とか30分とか、お昼も1時間のんびりと休憩することができました。
 
 

しっかりと休憩をとること

労働基準法がどうとか、契約上の休憩時間がどうとか、ではなくて、ちゃんと休んで自分を充電する。
気持ちを落ち着かせて安全に仕事をする。
だから昼飯の後は寝ている人もいたし、ぼーっとしている人もいた。
安全第一だからこそ、集中力を高めなければいけないからこそ、休憩は大事だった。
 
お昼時にコンビニにお弁当を買いに行くと、トラックで寝ている職人さんとかを見かけるけれど、やっぱり休息が仕事のクオリティを維持するために必要なんだろう。
 
 

その休憩のタイミングで言われた一言

 「そろそろ休憩するぞー」
そんなかけ声が現場に響く。
みんな一斉に手を止め、道具を下ろすんだけれど、僕はキリのいいとろこまでやりたかった。
みんなでゾロゾロ弁当を買いに行くこともあるけど、僕は僕のタイミングで、あと2~3分待ってほしかった。
そうしたら任されていた仕事が一段落するから。
 
「もうちょっとでキリ良く終われるんで、先にどうそ」
と言ったところ、先輩に怒られる。
 
「お前、キリの良いところまでやったら、次に何から始めていいか分からんだろ。
 途中で止めときゃ、その続きから始められるから、早く来い」って
 
 普段、すごくキッチリと指導してくれる先輩。
大道具とかは少しの適当さで壁がガタガタになったり柱が曲がったりと、あとあと手直しが必要になるので一つ一つのことをキッチリとやるように叩き込まれた。
 
それが、「続きで終えておいた方が良い」だなんて言うと思わないじゃん。
言い返すこともできず、「それもそうかなぁ」と思ってしまったので、その考えを受け入れることができた。
 
 

裏も表も色んな見かた

それもそうかなぁ」と思ってしまったけれど、何度考えてもモヤモヤがスッキリしない。
だけど、それを言い返すだけのパワーも無く今に至るわけですが。
 
たまに仕事でこのネタを使ってみたりすると、みんなの評判も良く受け入れてもらえる。
完璧主義だ、ここまでやらなきゃダメなんだ、とある一面からしか見ることができなかった自分に、気付きのキッカケをくれたのはその先輩でした。
 
たぶんね、冗談半分で言ったんだよ、そのときは。
でもその一言で、考えの間口が広がる人もいるってこと。
感謝感謝の先輩です。
ではでは
考えすぎない (アルファポリス文庫)

考えすぎない (アルファポリス文庫)